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nemo
デザイナー・アーティスト 旦 ありさ 氏 - 「余白を紡ぐ世界」を、より多くの人に届ける、nemoのデザイナー・アーティスト 旦氏にインタビュー。

デザイナー・アーティストとして活動する旦 ありさ氏。
彼女がデザインを仕事にしようと思ったきっかけは、SNSからであった。もともと趣味でイラストを描き、Instagramに投稿していたところ、それを見たクレープ屋さんが作風を気に入り「ラベルを作ってほしい」という依頼を受けたことが始まりだった。
最初は、容器に貼るラベルのデザインだった。それが思った以上に喜ばれ、次第に名刺やロゴの制作依頼が増えていき、実績を積み重ねていった。
ブランド名である「nemo」は、彼女が好きな花、ネモフィラに由来する。ネモフィラの花言葉の「清々しい心」に共感し、直感的にこの名前を選んだ。
「私はいつも直感で動くんです。ブランド名を考えているときも、ネモフィラが好きということから、ふと『nemo』がしっくりきて、後から『ああ、これは私の目指す世界観にぴったりだな』と気づいたんです。」と話すありさ氏。


彼女のデザインの最大の特徴は、「余白を紡ぐ」こと。余白とは単なる空間のことではなく、「心の余裕」や「本来の自分に戻るためのスペース」を表す。
ありさ氏は詰め込むデザインに苦手意識を持ち、自然と余白を大切にするようになった。余白があることで、見る人が自由に感じ取れる余地が生まれる。 これは、彼女の強みであり、彼女自身の生き方にもつながっている。
デザインの仕事を続ける中で、彼女は次第に「自分の世界観をもっと表現したい」「自分の作品を通じて、余白の世界を伝えたい」と考えるようになった。そして、自身の活動をアーティスト活動へとシフトしていき、一昨年の夏、初の個展を開いた。
現在は、イラストを使ったグッズ制作やアート展示を行いながら、ブランド「nemo」としての活動を広げている。


ありさ氏の活動は、日本国内にとどまらず、海外へと広がりつつある。2025年3月に、人生初となる海外出展としてロサンゼルスのアート展「コロンブスアワードin2025」に出展。
「SNSでロサンゼルスの展示を見かけて、『これはチャンスかも』と思い、迷わず参加を決めました。」と話すありさ氏。
彼女の直感が導いたこの決断は、きっと新たな道を切り拓いていくだろう。
ありさ氏の目標は、「余白を紡ぐ世界」を、より多くの人に届けること。
「これからも直感を大切にしながら、自分の表現を広げていきたいです。海外の展示だけでなく、新しい形の作品づくりや、もっと自由に表現できる場を作っていけたらいいなと思っています。」
余白を紡ぐデザイン、その先に広がる可能性。ありさ氏の挑戦は、これからも続いていく。
